モクナシゴリランダー【LOS Weekly #19 優勝】
こんにちは。今回は2/14に行われたLOS Weekly #19で優勝したデッキの解説記事になります。
レギュレーションはExpandedでミツルとルザミーネが使用可能。参加者は211人でした。
以下常体
1.環境考察・デッキ選択
環境考察としては、前回のLOS Weekly #18では、三神ザシアンがトップメタとして君臨し、それに有利を取れるトゲキッス単が優勝した。
Expandedの環境は基本的にビートダウン、コントロール、グッズロックの三すくみでメタが回っている(例外はある)。
例)
ビートダウン:
三神ザシアン、ピカゼク、ゲコゾロ、ガブギラ、ドラパダスト、セキタンザン、ミュウミュウ、レシリザ、マルヤクデ etc
コントロール:
チラチーノコントロール、Wall Stall、ショックロック etc
グッズロック(単体):
クワガノンV、オンバーンGX、ラフレシア(イライラかふん)、ガマゲロゲEX、オーロット etc
ざっくり挙げると以上のデッキが環境に多く現れる。そして、現在はややビートダウンが強い環境となっている。Expandedではカードプールが広いので、妨害をしながらビートダウンをするデッキが非常に強い。
デッキ選択において第一前提として、私はPTCGO初心者ということもあり、あまりカード資産がない。Expandedのデッキはウルネクダスト、モクナシゴリランダー、三神ザシアンを持っている。
メタゲームの変化からトゲキッスやコントロール系統のデッキが増えると予測し、それらに有利をとるモクナシゴリランダーを選択した。ビートダウンに対してはやや厳しい対面もあるが、相手を事故らせることにより、勝ち筋を追うことにした。
2.デッキレシピ
ポイントとなるカードだけ解説を加える。
ナゾノクサ 3
もともと2枚採用だったが、確実に後1からラフレシアを立てたいため枚数を増やした。初手にアズサではなく、マリィを打ったときにナゾノクサに触ることができる確率を高めた。
クロバットV 1
モクナシ+ラフレシアというデッキタイプの性質上、手札が無くなりがちなのでクロバットVを採用することにより、初手にマリィを打った盤面から復帰が容易になる。
ピッピ 1
三神、ガブギラ、アゴアクジ、ザシアン、その他のタッグチームに刺さる最強の非エクアタッカー。
ミュウ 1
最初のターンでは必ずスーパーグロウを打つデッキであるため、返しのターンにモクナシがゲコゾロやピカゼクにダメージを与えられるのが厳しい。そこでミュウを採用することにより、スーパーグロウを安全に打つことができる。
カプ・テテフGX 1
みんな大好きワンダータッチ。基本はテテフアズサの動きをするが、序盤中盤終盤いつ使っても強い。
マリィ 3
自分が後攻を取って、相手が初手でグズマやドローソースを確保している時、強気にマリィを打ちラフレシアを立てにいく。相手は手札を流されることによりグッズばかりになり、事故が起きやすい。
さらに、自分の最初の手札でポケモンの進化先を引いてしまうことがよくあるだろう。そこでマリィを打ってボトムに送ることにより、確実にスーパーグロウで進化させることができる。
ターフスタジアム 2
最初使っているときは弱いと思っていたが、スーパーグロウを打たずに進化先を揃えることができるため、評価が高くなった。中盤に2体目のゴリランダーを立てることがある。
また、ポケモン通信との相性が良い。
3.モクナシラフレシアジュナイパーとの相違点
「それ、にがにがかふんのラフレシアで良くね?」と言われそうなので、このデッキとの相違点について言及する。
現在Expandedではオカルトマニアが禁止であるため、大半のデッキはにがにがかふんラフレシアやジュナイパーを突破することができない。そのため、ビートダウンを使うプレイヤーは何かしらの対策をしていることが多い。
例)
ピカゼクのタッグボルトGX、ピカゼクのシビルドン、ゲコゾロのマニューラGX、ガブギラのオンバーンGX、ダストダス、隠密フード 、ベンチ狙撃etc
ぱっと上げるだけでも以上のカードが採用されていることもあり、結構突破されることが多い。詰ませることができるデッキに対して突破されるということが増えてくると、このデッキを使うメリットが減少する。
また、このデッキはエネルギーが少ないため、コントロールデッキにエネルギーを割られて、詰んでしまうこともある。
4.モクナシゴリランダー型のメリットとデメリット
メリット:
・モクナシのビート性能とゴリランダーとの相性が良い。
・トロピカルアワーGXを狙い、相手の盤面のエネルギーを枯らすことができる。
・極論ゴリランダーさえ立っていればドロソが必要ないので中盤で止まることがない。
・ラフレシアをグズマで引っ張り出されても最悪エネ加速+手張りで逃げることができるため、対応が柔軟。
・基本エネルギーのみで構成されているため、コントロール対面でエネを割られて負けることが少ない。
デメリット:
・相手を詰ませることができないので、早期にラフレシアとゴリランダーを立てなければテンポロスしてしまい、高火力アタッカーに押し切られる。
・相手の事故願いの部分が多く、グズマが多投されているデッキに対して不利。
・炎タイプが無理。
5.当日のマッチアップ
有利マッチなのでラフレシアとゴリランダーを立てて、モクナシで殴って勝ち。
二戦目 三神ザシアン 〇
相手の動きが遅かったので、グッズロックして勝ち。
三戦目 三神ザシアン 〇
相手のバトル場のギルガルドVに軽石を張られなかったため、ラフレシアを立てて、テンポを遅くして勝ち。
四戦目 Wall Stall 〇
有利マッチだったが、ゴリランダーがカエンジシに倒されたため、ビートダウンプランからLOプランに切り替えてひたすらにパスをした。
途中でアイアントで手札を削られたが、相手のデッキに山札を回復するカードが入っていなかったため、ひたすらパスをしてLO勝ち。
五戦目 イオルブ 〇
お相手日本人の方。ブースターEXが入っていたが、モクナシのHP管理をしながら殴りきって勝ち。
六戦目 ゲコゾロ ×
お相手タケトさん。相手が先1でどくさいを打ち、バトル場のモクナシが眠り状態で自分のターン。仕方なくグズマを打ち、何とかラフレシアを立てることができたがこちらがあまりベンチ展開できなかったため、ゲコゾロの高火力に押し切られて負け。
七戦目 三神ザシアン 〇
あまり覚えていないが、なぜか勝った。
八戦目 ピカチュウV 〇
ヨーロッパ強豪のペドロとの対戦。一体目のモクナシをピカチュウVMAXでワンパンされたが、マリィを打ちハンドを流す。二体目のモクナシでピカチュウVMAXを倒し、残りサイド3-3。
その後、相手の動きが止まり、モクナシで回復しながら殴り続けて勝ち。
2:24:00くらいから自分との対戦。ペドロのリアクションが面白い。
予選7-1-0で3位抜け。ここまでマッチングが良すぎて恐ろしかった。
決勝トナメ
一回戦 セキタンザン ×〇〇
Game1
ランドロスEXにずっとベンチ狙撃をされていたからか、GXワザをランドロスEX
に対して切ってしまった。そして、アセロラなどを絡めながら4エネセキタンザンを許していまい、逆転負け。相手のプレイングがかなり上手かった。
有利マッチであるからか、気の緩みが出てしまい初戦を落としてしまった。
Game2
Game1の反省を活かし、セキタンザンにGXワザを残し、順当に勝ち。
Game3
ラフレシアがふんかだんで倒された後、ゴリランダーが立っていたため、エネ加速が間に合い勝ち。
準決勝 セキタンザン ×〇〇
Game1
なんか相手ブン回りで負け。
Game2
覚えてないけど勝ち。
Game3
覚えてないけど勝ち。この時点で5時間半やり続けているので意識朦朧。
決勝 ピカゼク 〇×〇
不利マッチ。このマッチングではモクナシで追加効果ありトロピカルアワーGXを打つことが勝ち筋。
Game1
後攻。
後1でラフレシアを立てることに成功するが、先2フルドライブで前に3枚加速。後2でゴリランダーを立てる。先3フルドライブでピッピに3枚加速。残りサイド6-3。
後3でスタジアムをサンマからターフスタジアムに張り替え。5エネピカゼクだったので、グズマでデデンネGXを呼んで5エネモクナシでやすらぎハリケーン。
先4デデンネを逃がしてフルドライブ。後4で追加効果トロピカルアワーGXで盤面のエネを一掃し逆転。そのままテンポをとって勝ち。
Game2
先攻。後1フルドライブで順当に負け。
Game3
後攻。相手クワガノンVスタート。軽石をクワガノンVにつけられたが、ピカゼクにはあまりエネ加速ができてなかったため、後1でザオボーを打ち、軽石をロストしてラフレシアを立てる。
先2でフルドライブを起動できずにターンがかえって来る。後2でゴリランダーを立ててエネ加速の準備。
軽石をロストしたおかげで相手のテンポロスを生み、そのままモクナシを育ててマオスイレンをはさみながらビートダウン。途中で追加効果トロピカルアワーGXを打ち、盤面エネを枯らして勝ち。
結果:優勝
6.まとめ
前回のLOS Weekly #18ではベスト8で、今回優勝することができてとても嬉しい。また、モクナシゴリランダーの使用者が自分一人だったため、まだまだ周知されておらず、新たなデッキタイプとして研究が進むことを願う。